最近インテリアに興味を持ち始めた歴史系記事担当の黒沼です。
少し前にふとテレビを眺めていると「日本人が好きな画家」について調べた番組が始まりました。(上の画像がそれです。)
美大で絵画を学ぶ私にとってこの番組はとても面白かったです。
普段、美術の専門家の中で絵を学んでいると、良くも悪くも「美術」とか「画家」のイメージが一般人と離れていくからです。
今回はこのランキング4位の画家にレオナルド・ダ・ヴィンチついて書きたいと思います。
いきなりこぼれ話をひとつ
レオナルド,・ダ・ヴィンチは「ヴィンチ村のレオナルド」を表す名前というのは有名な話ですが、これジャンヌ・ダルクもそうらしいです。「ルーク村のジャンヌ」ということだそうです。なんでダとルクの間に点が入らないんでしょうね? まあいいや
レオナルド,・ダ・ヴィンチはあまりに有名で語りつくされている感があるので、ダヴィンチに関するマイナーな面白エピソードをいくつか紹介したいと思います。
名画モナリザの数奇な運命その1
レオナルド,・ダ・ヴィンチが生涯手放さなかった3点の作品のうちの一つが「モナ・リザ」なのですが、(残りの2点は「聖アンナと聖母子」、「洗礼者ヨハネ」だそうです。)
この後生大事にとっておいた名画モナ・リザは後に何回かひどい目にあいます。
上の作品はレオナルド,・ダ・ヴィンチのアトリエを訪れた画家ラファエロが描いたモナリザの模写と言われています。
両端に柱がありますね。一説によれば、「モナリザ」にも当初柱が描かれていたようです。しかし、所有者の気まぐれで(おそらくは額の寸法にあわせるために)絵の方が切られてしまったようです! 「芸術=人類の宝」という現代の感覚からすると信じられないことですね。
名画モナリザの数奇な運命その2
また「モナリザ」はあのナポレオンに所有されていた時代もあったようです。
ここでおどろくのは飾られていた場所で、なんと風呂場に飾られていたようです。(保存上最悪です)
モナリザの向かって右目の目頭にあるオレンジ色の点はこの時代についた水滴が原因のようです。世界一の名画もこのように時の権力者の都合でひどい目にあうんですね~
まとめ
今日もテロ行為で中東の遺産が次々に壊されているようですが、彼らにも「芸術=人類の宝」ということをわかってほしいと私は思いますね……
(大英博物館から遺産が還ってこない理由の一つが紛争で壊されるリスクもあるようですよ)
大英博物館のエピソードはこちら→http://tamakobo.com/greece/
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