模刻って何? 彫刻や立体作品の技術を簡単に解説

どうも!顔がローマ人っぽいねと言われたことのある黒沼です。
最近大学で石膏取り実習をやりました。

 

 

 

 

 

↑が完成品です。粘土で原型をつくり、そこに溶いた石膏を浴びせて型を作り、離型剤を型の内側に塗った後、石膏とスタッフ(藁状の繊維)をサンドイッチ状に流し込んでいき、最後に型をノミで割って、像を取り出す

 

 

という石膏を使った型取りの技法です。(過程を撮り忘れました。スミマセン)

 

 

 

今回は立体物のコピー技法について書いてみたいと思います。

 

 

 

テルマエ・ロマエの表紙のあれ ローマンコピーについて

 

 

 

 

 

 

最初期の立体物のコピー技術(以下、模刻術)はローマンコピーの技法でしょう。

ローマンコピーとは、古代ギリシャ時代の彫刻の模刻品のことで、現在「ギリシャ彫刻」と呼ばれているものの大半はこのローマンコピーであるようです。(オリジナルは破損、消失したものが多い)

 

 

 

当時の模刻方法は、下の図のようにオリジナルの彫刻に様々な方向から杭を当てて、枠からの長さを頼りに石を大まかに削って模刻していたようです。

 

 

 

 

 

 

「無知の知」でお馴染みの哲学者ソクラテスの像も

 

 

 

美大生にはお馴染みや円盤投げもローマンコピーだそうです。

 

 

 

 

 

「ローマンコピー」という言葉の通り、ローマ時代の美術の多くはギリシャ時代の継承が主であったようです。(そのかわり、建築と法律の方面は革新的であったようです)

 

 

その後、模刻は鋳造や石膏取りなどの型取りの技術が使われるようになっていったようです。

 

 

 

匠の技!クレイモデラーの手仕事

 

 

 

 

 

 

 

上の画像は粘土を手でこねて作られているようです。多くの場合、実物大で車のデザインの試作用に作られることが多いですね。

 

 

 

最新技術 3Dプリンター

 

 

 

 

 

そして、最新の模刻技術はやはり3Dプリンターですね。この技術、存在自体は1980年代からあったようですが、ほとんど注目されていませんでした。

本格的に注目され始めたのは2013年ころ

からのようです。(我らがタマビにも去年から導入されました。)

大きく分けて3Dプリンターには積層型,光造形型があるようです。

 

 
積層型はちょうどソフトクリームのように乾燥後硬化する樹脂を巻いていき、立体物を作る方法です。
とても複雑な形を作れる反面、完成品に段差ができてしまうのが弱点なようです。(アルコール系の溶剤を布にしみこませ拭くと良いらしい)

光造形型は特殊な光で硬化する樹脂で満たしたプールに、硬化させる部分にのみ光をあてる方法です。完成品に段差ができない反面、中空の造形が苦手なようです。

 

 

模刻のこれから

 

 

 

 

 

3Dプリンターの登場で彫刻関係者からは不安の声もききます。

ドローンやビットコインの悪用がニュースになったりしていますが、3Dプリンターも2014年には、銃のパーツ作りに悪用されたようで、逮捕者がでていましたね~
技術の進歩に法整備が立ち遅れている感じでしょうね

 

 

 

でも個人的には3Dプリンターには期待大です!
夏休みということで色んなバイトをしているのですが、物流関係はキツイです。
広大な倉庫にトラクターが走り回り、トラックが出入りしています。重い荷物を軽々運ぶスタッフには毎度驚かされますね。

 

 

 

最近Amazon利用者が増えて、運送会社が値上げを始めましたが、「無理もないなー」とバイトしてみて思いました。

 

 

 

3Dプリンターが普及して一家に一台状態になれば、データだけ買って家のプリンターで受け取り なんてこともできるかもしれませんね(3DSのソフトではもう似たようなことができるみたいですが)

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