[解説]壁画や絵画作品の下地処理って何を使っているの?

皆さんこんにちわ!技術材料を担当している岡部です!

僕たちは普段壁画や絵画作品を作っています。

支持体(土台となるキャンバスや紙、板のこと)を用意してその上に描いていくわけなんですが、その上に直接描いていくわけではなく、ある程度絵の具が乗りやすくするために処理をします。

これを「下地処理」と言います。
簡単に説明すると、上に絵の具が乗りやすくするために下の層に準備用の絵の具を乗せといてあげるということです。

この下地材にどんな材料を使うのかというのも結構描く側としては大事にしている部分です。
なぜならここを工夫することで表面の風合いや凸凹具合がかわってくるからです。

普段僕たちの使っている絵の具はアルキド樹脂絵の具という材料がメインなので、下地も相性のいいアクリル系のものを使っています。

「ジェッソ」「モデリングペースト」という下地材です。

この記事ではこの二つの下地を紹介してみようと思います。

ジェッソとはどんな下地材?

壁画制作でもよく使うのがジェッソです。

ジェッソはアルキド樹脂絵の具と大変相性がいいです。
絵の具の下に敷いておく事で、吸収や発色も良くなり便利なんです。

細密な絵を描く場合も便利です。ジェッソは柔らかく削ることもできるので凸凹を消して滑らかにすることが比較的簡単にできます。

滑らかにすることで細かいディティールを描き込みやすくなるという訳です。
ツヤのある絵を描く時もジェッソを使ってツルツルの下地を作る時があります。

凸凹の下地だとニスなどをかけてもなかなかツヤが出ないのですが、下地でしっかり磨いておく事でツヤが簡単に出せるんです。

モデリングペーストはこんな下地材

モデリングペーストは先ほどのジェッソとは逆で、凸凹の表情をつけた壁画を描くことが出来ます。

ペインティングナイフなどで盛り上げるように乗せることで、凸凹のタッチをつけられます。ジェッソと比べるとけっこう硬めの練りです。

基本的にアルキド樹脂絵の具というのは乾燥すると絵の具が瘦せてしまい凸凹が消えてしまうのですが、そういった弱点を補ってくれるのでありがたい材料と言えます。

まとめ

今回は僕たちが皆さんに届けている壁画作品や絵画作品などに使っている下地材について書いてみました。

結構楽しい部分なので、僕たちも色々工夫して日々制作しています。

もしよろしければ他の記事も見てみて下さいね。
ではでは!

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