こんにちは!ゴールデンウィークのほうが平日より忙しい井上です。
今回は、前回の私の記事”世界堂で買える国産油絵具材メーカー ホルベイン クサカベ マツダ を比較”に引き続き、触れていなかった”世界堂で買える海外油絵具材メーカー W&N レンブラント マイメリ ルフラン ”についてあくまでも私の私見で比較していきたいと思います。
油絵の具選びに困っている、迷っている方は前回記事と合わせてぜひ読んでみてくださいね!
W&N ウィンザー&ニュートン
イギリスの老舗メーカー。創業者2人の名前を冠しており、160年以上の伝統があります。世界堂で売っている油絵具の中でお高めの値段設定ですね。
全体的にクリアな明るい発色で特に透明色が綺麗です。特にコバルトグリーンが堪らない!!他メーカーではあまり見かけないコバルトターコイズライトも純色のままで使う価値ありの1色です。
絵の具の他には・・メディウムのリクインオレオパストが速乾で厚塗り、薄塗りにも重宝しますよ。
〇私がW&Nでおすすめする色
・コバルトターコイズライト、コバルトグリーン、キナクリドンレッド、イリデッセントホワイト
・トランスペアレントマルーン、トランスペアレントブラウンオキサイド等の透明色の茶系
レンブラント ロイヤル・ターレンス社
オランダのメーカーで、こちらもお高めの値段設定。ウルトラマリンは一番低いグレードですがいいですね。
カドミウム系の発色も申し分ないです。黄色の不透明色はそのままでも良し、グレーズで色を重ねても美しい色が多いです。
絵の具の他には・・唯一ボイルドリンシードオイルを出しています。ペインティングメディウムクイックドライングもオイル同士の調合の手間が省け、乾燥がかなり速いので初心者の方には特におすすめしたいですね。
〇私がレンブラントでおすすめする色
・カドミウム系(レッドやイエロー)
・ネープルスイエローなどの不透明色の黄色系
・ウルトラマリン、セピア
マイメリ
イタリア生まれで、私がメインで使っていたメーカーです。
全体的に明るく柔らかい、まろやかな発色です。乾性油多めなのか、比較的練りがゆるい感じですね。
特にビリジャンが何とも言えない柔らかな発色で綺麗ですね。
カドミウムレッドの種類が結構豊富で特にカドミウムレッドパープルは他のメーカーでは見かけない深みのある色です。
上位クラスのピューロシリーズは一本の量が多いのもありますがぐんとお値段が上がります。しかしクオリティーは間違いないので、予算に余裕がある場合はすべてピューロシリーズで揃えても良いかもしれません。(ただ結構すごい額になります!(笑))
絵の具の他には・・唯一ウォールナットオイル(胡桃油)を出しています。これはダ・ヴィンチも使っていた乾性油で、黄変が少なく堅牢性が高いので少々お値段は張りますがおすすめですよ!
〇私がマイメリでおすすめする色
・ビリジャン、ガンボージ、カドミウムレッドパープル、ブリリアントイエローライト
・ピューロシリーズ全般
ルフラン&ブルジョワ
最後はフランスのメーカ。油絵具とワニスのお店を開いたのがこのメーカーの始まりです。
紫~青系の色のラインナップが特に他のブランドにはない重厚感のある色が出せる印象です。
自分の周りではこのメーカーをメインで使っている方があまりいなかったので私達の世代では少しマニアックなのかもしれません。(笑)
絵の具の他には・・スタートがワニス専門店だけあって、ブラウンシッカチーフやスパイクラベンダーなどのこれまたマニアックなオイルや、フレミニシュメディウムやグザビエドラングレエッグメディウムなど通が使うアイテムが揃っています。
〇私がルフランでおすすめする色
・サファイヤブルーなどの青系
・ストロングバイオレットなどの紫系
まとめ
いかがでしたか?
今回は海外メーカーの油絵具材について触れてみました。
私の海外への憧れ補正は大いにあるかも分かりませんが(笑)、海外メーカーの絵の具は発色の良いものが多く、総じて国産メーカよりもお値段が高めです。
国内外のメーカーそれぞれに発色や練り、ブランドイメージetcの違いがあります。自分の絵に最適なものを選ぶ際に、こういった比較、感想もあるのか~と思って頂けたら幸いです。(^^)
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