進撃の巨人エンディング 夕暮れの鳥の元ネタ考察

 

最近「進撃の巨人」を見た、常に世間の一歩後を行く歴史系記事担当の黒沼です。

つい最近進撃の巨人の2期を見たのですが、面白いですね!中世っぽい世界観+少年漫画らしいマッチョな感じが個人的にツボでした!

特にエンディングテーマの「夕暮れの鳥」で流れる絵は中世の絵画技法目白押しで進撃の巨人の世界が描かれていて、個人的にドストライクでした!

そんなわけで今回は興奮冷めあがらぬうちに、夕暮れの鳥にみる中世絵画の特徴を独断と偏見で紹介していきます!

マザッチョ風巨人

まず始めはこちら
この槍で攻撃されている巨人を見た瞬間「元ネタはマザッチョだな」と勝手に思いました(笑)

マザッチョの描く人はこんな感じ↑

進撃の巨人には様々な種のブキミな巨人が出てきますが、どこかマザッチョの描く人に似ているきがします。

因みにマザッチョはこんな人(めっちゃ良い人だったそうです)

一番有名なのはこの絵「三位一体」で、絵画に初めて線遠近法(パースペクティヴ)を取り入れた画家と言われています。この絵のアーチの部分が画期的だったわけです。

スーパーマリオ的空間×悪魔というモチーフ

続いてはこちら

この絵を見た時、「これクッパのステージじゃね?」と思いました(多分ちがいます)

中世の絵画、彫刻には悪魔、モンスターが結構出てきます。当時流行した疫病をシンボリックに遠回しに表現したものが多いようです。

この「言いたいけど事情があって言えない感じ」が中世の絵画には込められている感じがして、陰謀論好きの私にはドストライクなわけです(笑)

木版画で描かれた女型の巨人

最後はこの一枚
女型の巨人がモノクロームで太い輪郭線で描かれています。
考えてみれば進撃の巨人は作中の絵も輪郭が太く中世風の世界を描いているので、中世絵画の技法とマッチしているのかもしれないですね

これはおそらく木版画(皆も図工でやりましたね)の技法の作品が元ネタかと思われます。

因みに浮世絵も多くは木版画で流通していたようです。(画像のは多色刷りですが、原理は同じで版木と刷りが増えるとカラーで刷れます。)

こんな中世絵画も!

都市伝説好きなら誰もが知っているであろうヴォイニッチ手稿も中世に作られたようです。これもちょっと進撃の巨人に出てきそうですね。
ヴォイニッチ手稿とは20世紀に発見され、制作年代は13世紀とみられているミステリアスな古文書です。

法則性のある言語で書かれているにもかかわらず、いまだに解読されておらず、しかも羊皮紙という高価な皮に書かれているため、ただのいたずら書きとは思えない謎の古文書なのです。

ダヴィンチのデッサンも羊皮紙に描かれたものが多いのですが、
これはヨーロッパに紙が入ってきたのが遅かったからだそうです。
紙の製法は唐の時代には完成していたようですが、それが西洋に伝わったのは、751年タラス河畔の戦い(アッバース朝vs唐)以降 というのは高校の世界史で学んだわけですが、この後紙の製法は中央アジア→アラビア半島→北アフリカ→スペイン→フランス→イタリア という迂回した経路で伝わっていったため、ダヴィンチのもとには紙は届かなかったんですね

まとめ

今回は素朴ながらも少しブキミな気になっちゃう中世の絵画について、進撃の巨人エンディングを引用しつつ紹介しました。
皆さんももう一度見てみてくださいね きっと違った見え方をするはずです!

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