どうも!岡部です!
電車通勤又は通学している方は、電車の広告などで美術館の展覧会が告知されているのをよく見るのではないでしょうか?
僕は京王線を使っているのですがもの凄くたくさん広告を目にします。
見たい展覧会ばかりで目移りしてしまいます(笑)。
さてさて、今回の記事では絵の具を作っている大事な材料の1つ「展色材」についてお話していこうかと思います。
展色材は別名バインダーなんて呼び方もされますね。
どちらも同じ意味なので良いですが、今回は「展色材」という呼び方で統一して解説していきます。
絵の具ってどういう風に成り立っているのか知りたい、展色材の意味を知りたいという方は是非読んでみて下さいね!
絵の具はこんな材料から成り立っている!
これはほとんどどの絵の具にも言える事なのですが、基本的に絵の具の材料は
・顔料
・展色材
という二つの材料から成り立っています。
もちろんこの他に乾燥材などの諸々が入っていたりしますが、この二つが最も根底をなす材料だと言えます。
例えば油絵の具は、乾性油という油と顔料が練り合わせられて作られています。
つまり、展色材は乾性油なんですね。
油絵の具は油が展色材に使われているから「油絵の具」と言うんです。
ではアクリル絵の具の場合は?
アクリル絵の具は顔料とアクリル樹脂(アクリルエマルジョン)が混ぜ合わせられて生産されています。
アクリル絵の具と呼ばれる理由ですね。
展色材がないとどうなる?
では展色材が絵の具に入っていないとどうなるのでしょうか?
展色材が入らないという事は、顔料のみになってしまうという事です。
この顔料というのは簡単に言ってしまえば「色の粉」です。
顔料は色々な物から作られます。
土や鉱物、花などの生き物などなど・・・。
これを例えばキャンバスなどの乗っけたり擦りつけたりしてもバラパラと画面から落ちてしまうだけです。
簡単に想像できますよね。
展色材はこうした「色」を画面に固定、固着する糊の役割を果たしているというワケです。
ちょっと特殊なフレスコ画
ほとんどの絵の具にはきちんと展色材が入っていて画面にきっちりくっつきます。
しかし中には展色材を利用することなく成り立っている技法があります。
それが「フレスコ画」というものです。
フレスコ画は簡単に言ってしまえば「壁画」です。
生乾きの状態の石灰にそのまま顔料を乗せていくんです。
ちゃんと固着するのか?と思いますが、空気中の二酸化炭素と反応して非常に丈夫な塗膜が形成されるんです。
今ではこの技法があまり使われなくなりましたが、長く発色を保てる技術としてルネサンスあたりまでよく使われていました。
まとめ
今回の記事では「展色材」とは何なのかという事について解説してみました。
展色材は絵の具を作る上で必要不可欠な材料です。
皆さんが使う絵の具にも必ず含まれていますよ!
ではでは今回はこの辺で!
また別の記事でお会いしましょう!
コメントを残す