こんにちは。大阪での展覧会も無事に終わりました井上です。
なんとなく関東と関西ではやっぱり気候が違いますね。戻って来たら関東はなんだか湿気が多い気がしました。
さて、最近の私の記事ではデッサン用具について触れた内容が多いのですが、その中でもまだまとめていない要点がありました。
….ずばり、鉛筆と木炭の比較です!
両方とも「デッサン」や「スケッチ」というジャンルで重宝される画材ですが、その性質はかなり違っています。
今回は2つの画材のデッサンで使用してみての長所と短所をずらーっと挙げてまとめてみました!
スケッチやデッサンを始めたいと思っている方や、どちらの画材が自分に合うのか迷っている方はぜひ参考にしてみてくださいね^ ^
①鉛筆の長所と短所
☆長所
・比較的手軽に始められる
・身の周りを汚さない
・描く作業(プラスの仕事)だけで絵が完成する
・線が描きやすい
・線で形を捉えるのに適している
・細かく描き込みやすい
・紙の種類を選ばない
・描き足しやすい
・色数豊富
☆短所
・ある程度描いてしまうと綺麗に消しづらい
・広い画面に色をつける(塗る)作業は向いていない画材なのでテクニックも時間も要する
・作業が細かくなりやすい
・鉛筆が主体なら木炭との併用はできない
②木炭の長所と短所
☆長所
・粒子感のある美しい色が出る
・広い画面を色をつける(塗る)ことに向いている
・描き込みと消す作業(プラスとマイナスの仕事)の両方から絵を描いていける
・描き込まなくても形、量感、明暗を含めた全体の構造を早い段階で捉えやすい
・色数豊富
・細部の描き込みは鉛筆との併用が可能
☆短所
・ある程度の慣れが必要
・鉛筆よりも圧倒的に柔らかいため、細く尖らせにくくて細かく描き込みづらい
・鉛筆よりも消費が早い
・専用の紙(木炭紙)が必要
・すぐ消えやすい
・身の周りが汚れるので服装と場所を選ぶ
結局2つの画材はどう違うの??
☆鉛筆は線を描くのに適していて、木炭は面を描く(塗る)のに適しています。
故に、特に鉛筆は細密描写や物の表面の質感の描き込みに重宝し、木炭は形や量感、明暗(色)を同時に描いて全体の構造を捉えていくのに使うのが本来の画材の理にかなっているんです。
じゃあ鉛筆が全体の構造を捉えられないのかの言われるとそうではなく、木炭よりも手数が必要になります。
極端な話、木炭では一回サッと色をのせただけの作業を鉛筆でするには、倍の時間と労力が必要になるわけです。
よって、
鉛筆=細密・細部⇆全体の構造=木炭
と言えます!
まとめ
いかがでしたか?
今回は鉛筆と木炭の違いをご紹介してみました!
どちらも絵を描くには重要な画材で、それぞれに長所と短所があり、画材の性質上、向いている作業工程と向いていない作業工程があります。
どちらか1つを使うのもいいですが、やはり両方の特性を知って使い分けるのがベストだと思います^ ^!
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