どうもこんにちは!材料系記事担当の岡部です!
僕たちが普段、壁画制作に使っている絵の具はいくつか種類があって、それぞれ特徴や特性が異なります。
主にはアクリル絵の具とアルキド樹脂絵の具という絵の具を使っているのですが、今回はこのアルキド樹脂絵の具について、ちょっとだけお話してみようよ思います。
おそらくアクリル絵の具っていうのはなんとなーく聞いた事がある方は多いと思うのですが、
「アルキド樹脂絵の具ってなんぞ?」
という方は結構多いと思います。
絵画制作をしている人にとっても、意外とこの絵の具は知られていません。
ではそんなアルキド樹脂絵の具の特徴をみてみましょう。
樹脂が違うよ!
分かりやすい点として、アクリル樹脂絵の具はアクリル樹脂に顔料(色の素になる粉)が混ぜられています。
それに対してアルキド樹脂絵の具はアクリル樹脂ではなく、アルキド樹脂に顔料が混ぜ込まれています。
めちゃくちゃ分かりやすい違いですね。
ちなみに油絵の具は乾性油という油が顔料と混ぜられています。
水彩絵の具はアラビアゴムです。
顔料と何を混ぜるかによって絵の具の呼称は変わるという事なんです。
速乾性だけどじっくり固まる
油絵の具などが乾燥するのに数日必要なのに対して、アルキド樹脂絵の具は乾燥するのに15分ほどしか必要としません。
速く乾燥するのは結構メリットになるんです。
下の絵の具の上に絵の具をさらに重ねた際に、下の絵の具と混ざらないため、壁画制作の場面でも綺麗な発色で、重ね描きの効果を期待できるんですね。
「アキーラ」という製品を使ってます
おそらく水性のアルキド樹脂として国内で発売しているのはクサカベの「アキーラ」しか無いのではないかと思います。(多分)
クサカベは油絵の具の製品も発売しており、絵の具会社として国内で名のあるメーカーです。
そのため、このアキーラも顔料と樹脂以外の余計な成分をほとんど入れていない こだわりようで、大変発色が良いんです。
また耐久性も非常に高く、壁画制作にも向いています。
こんな使い方も!
油絵を描いている方にもおすすめできるのがアキーラです。
水性絵の具は油性面の上に乗せてはいけないというのが、絵描きにとっては常識です。
しかしこのアキーラは油絵の具の上にのせてもしっかりと固着してくれます。
こういった特殊な使い方で表現の幅を広げることができるのもアキーラの良い所なのではないかと思いますよ。
まとめ
僕たちが壁画の制作において愛用しているアルキド樹脂絵の具「アキーラ」を紹介させて頂きましたが、いかがだったでしょうか。
壁画制作には普段絵を描かない方が目にすることのないような道具も使われています。
今後もこういった道具についても紹介できればなあ、と思いますのでよろしくお願いします!
バイバイ!
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