絵のある暮らしはいかが? 色彩から考えるアートとインテリア

最近インテリアに興味を持ち始めた歴史系記事担当の黒沼です。今回はおしゃれな絵の飾り方を「色彩」を切り口に心理的効果や作例にも触れつつ解説してみたいと思います。

青い絵画を飾りたい! 青の持つ効果と青を愛した画家

青が好きな人は冷静で、物静か、上下関係を重んじると言われています。

青には時間を遅く感じさせる効果があるようです。(1時間を30分に感じさせるとか)この効果を利用して待合室のインテリアを青系にするところもあるようです。

今回は待合室のインテリアを考えるかもしれない貴方に青を愛した画家を紹介します。

イブ・クライン(1928~1962)(仏)

一見抽象的に見えますが、この作品は体中に青い塗料を塗った女性がキャンバスに体を押し付けて描かれた(?)絵画なんです。
イブクラインは、年を重ねるごとに青への愛着が増し、晩年は青一色の絵を描いたと言います。

パブロ・ピカソ(1881~1973)(西)←スペインね

ご存じの方も多いかと思います。天才の代名詞ピカソさんです。彼はガールフレンドが変わるごとに作風も変わったと言いますが、「青の時代」という青い絵画ばかりを描いたじきがありました。(初期ですね)これ以降「バラ色の時代」→「新古典主義の時代」→「キュビズム」←ざっくりです とどんどん変わっていきます。

他にも「東山ブルー」の東山魁夷画伯や、ラピスラズリで湖面を描いた大西博先生(芸大の先生です)も素敵ですよ!

赤い絵画を飾りたい! 赤の持つ効果と赤を愛した画家

赤が好きな人は行動力があり、情熱的、感情的になりやすいと言われています。
赤には時間を早く感じさせる効果があるようです。(30分を1時間に感じさせるとか)
この効果を利用してレストランのインテリアを赤系にするところもあるようです。(お客の回転率アップのため)

また赤系の色は食欲をそそるので、多くの食品のパッケージに使われているようです。

今回はレストランのインテリアを考えるかもしれない貴方に赤を愛した画家を紹介します。

アンリ・マティス(1869~1954)(仏)

色彩の天才として名高いマティスは赤い色面の絵画を多く描きました。↑の絵は「赤の食卓」という作品ですが、最初は緑の絵でした。後に青の絵になり、最終的に赤い絵になったようです。色彩の天才も試行錯誤するんですね~((´▽`) ホッ)

バーネット・ニューマン(1905~ 1970)(米)

デカいですね 赤い色面に何本か線が引いてあります。線の位置関係はダヴィンチの受胎告知の画面構成と対応しているらしいです。当時のアメリカではこのような広大な色面を用いた絵画「カラーフィールドペインティング」が流行します。

自然が厳しい地域(ロシアのロシア構成主義など)や心の荒んだ時代(戦後のアメリカ)にはこのようにミニマルな作品が流行るそうです。
逆に自然豊かな地域(イタリアとか)、豊穣な時代には、有機的な図像がたくさん描かれた絵が増えるらしいです。

日本人はカラフルが好き!?

以前、色彩理論の授業で、国別好きな色ランキングのようなものを習いました。
それによると、日本人は割と鮮やかな色が好きみたいです。中国人は白っぽい色が好きらしいです。

上の絵画は日本の平安時代の大和絵で、下の絵画が13世紀中国の水墨画です。

平安時代は「白紙(894)に戻そう遣唐使」以来、中国から使者が来ていない、いわゆる「国風文化」の時代でした。中国からの影響の薄いこの時代多くの「日本らしいもの」が生まれます。大和絵もそのひとつです。(他にも現代に続く皇室の儀式やその際の衣装もこの頃生まれたようです。十二一重もカラフルですよね)

日本人がカラフルな大和絵を描く一方、中国では伝統的な絵画=水墨画(モノクローム)であったようです。

日本人は割と鮮やかな色が好きで中国人は白っぽい色が好きなのは、これらの伝統を反映しているのかもしれませんね。

まとめ

今回は色彩を軸に作家を紹介しました!お気に入りのものは見つかりましたか?
お部屋の雰囲気や目的にあわせて絵画を飾るのもインテリアを考える上で楽しいかもしれませんよ

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