こんにちは!ゴールデンウィーク感が抜けきらない井上です。
普段、私達TAMAKOBOの3人はそれぞれ全国の百貨店で展覧会活動を行っています。
いずれにしてもまだ複数人が集まって展示をする”グループ展”が多いのですが、その活動の1つとして私は女子だけで行う展覧会活動をしています。
それが「イレブンガールズアートコレクション」(通称EGC)です。
今回はその「イレブンガールズアートコレクション」(EGC)についてご紹介していきたいと思います!
日本初の女性アーティストユニット!
イレブンガールズアートコレクション(EGC)は2010年8月末に誕生した女性11人構成の日本初の女性アーティストユニットです。
同じ芸術の「音楽」というジャンルではたくさんの女性ユニットがありますが「美術」では今までなかったんですよね。今考えると逆に今まで何故なかったんだろうと思いますが・・!
なんで”イレブン”ガールズ??
“イレブン”….ということは11、11人の女子ということになります。これはサッカーの「なでしこジャパン」から発想を得たものなんです。某アイドルグループからじゃないんですよ~~(笑)
EGCが結成された背景
日本の美術大学の男女比が3:7を超え、更に受験者数が激減している事を鑑み(10年で60%減)、次世代の日本アート界のスターを育成すべく行われたものです。
美術専門教育の現場における女子が70%を超えたと言う事は20年~30年後にこの国のアート界を牽引するのは女性と言うことになります。それを予想し、現場感覚をもった女性アーティストを今から育成する必要がありました。
そして同時に、日本ではあまり正面から語られることが無かった「作品収入で経済的に自立すること」をメインテーマに掲げています。
女性が一生アーティスト業を続けることもこの国では難関の一つでした。女性は多くの場合、結婚・出産があり、社会に出てから20年下積みを重ねての百貨店デビューと言うのは物理的に困難でした。女性ユニットである以上、この結婚・出産後の社会復帰も乗り越えるべき最初の大きな課題でした。(EGC HPより)
どんな活動をしているの?
EGCは全国の百貨店に設置されている美術画廊で展覧会活動を行っています。
普段は個々で作品制作をしていて、展覧会の時にだけ全国から集結します。
EGCの展示では自分で作品の解説をするために、会期中毎日画廊に詰めます。遠征の際には一週間遠征先に滞在するのでちょっとした合宿のような感じもありますね。(あくまでもお仕事ですが!)
また、画材メーカーやグッズメーカー等ともコラボレーションし、ワークショップも行っています。
EGCには任期、「卒業」がある!
・・・これを言うと某アイドルグループと似たような印象を受けそうなのですが、ここまで読んでくださった方はもうそんな風に思わないほど硬派なユニットだとお分かり頂けていると思います(笑)
EGCは3年の活動の後に「卒業」をします。卒業と言うのはイコール、百貨店での個展やそれに準ずる仕事をゲットすることです。要するにひとり立ちですね。
私は今年が活動2年目となるので来年度までの活動なんです・・!3年なんてあっという間です。。。
今までのメンバーでは既に14名が百貨店の個展を実現しています。
また、大手専門誌で連載と言う形で新作発表の場を得た先輩もいます。
そして最初の課題でもあった結婚・出産後の現場復帰も徐々に行われ始めていて、出産した3名全員が既に現場復帰を果たしています。
なぜこうした活動ができるの?
私達がこうした結果を出しているその最大の要因は、全員が“アートマネジメント”を学習したからなんです。
欧米の美術学校では1960年代から始まっているこの“アートマネジメント”の授業が、日本のアカデミーではタブーとされています。(・・・大学では作品収入を得る方法については一切触れてくれないんですよ・・・)
アートマネジメントについては日本経済新聞様にも採り上げていただきました!(この写真は’17年2月/広島で展覧会中のものです)
まとめ
いかがでしたか?
今回は私が活動しているイレブンガールズアートコレクションについて触れてみました。
3年の任期で毎年同じメンバーということはなく、年度ごとにメンバーが変わります。
3年の短い間に凝縮された実践の場で、自分を磨いて頑張りたいと思います!
あわせてEGCのHPもチェックしてみてくださいね!
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