国立西洋美術館で今見れる! 奇想の画家アルチンボルドについて

暑い日が続きますね~ 歴史系記事担当の黒沼です。

今日は現在、国立西洋美術館でも見られるアルチンボルドについて書いてみようと思います!

 

宮廷画家アルチンボルド!

ジュセッペ・アルチンボルドは今から500年ほど前、イタリアのミラノに生まれ、神聖ローマ帝国(今のドイツあたり)の宮廷画家として活躍しました。

 

この頃、多くの宮廷画家や宮廷音楽家(バッハとかもそうです←古典音楽は絶対王政の保護下で生まれたわけですね)が王様に囲われ、名作を作っていたようです。

 

↓はアルチンボルドより少し後のスペインの宮廷の様子を描いたベラスケスの作品「ラス・メニ-ナス」ですが、この絵のにあるように、当時の王室には、王族の他に、ペット、矮人、道化、ペットが住んでいたようです。(道化は普段馬鹿にされている反面、冗談半分で国策を批判する特権があり、王室になくてはならない存在だったようです。)

アルチンボルドは野菜果物を人の顔に見立てた作品が有名ですが、多くは王族の肖像がでもあったということですね。

(↓江戸時代の絵師 歌川国芳も似たような発想の面白い絵を描いています)

マニエリスムって!?

ジュセッペ・アルチンボルドはマニエリスムを代表する画家のひとりです。

マニエリスムとは一時代前のルネサンスの巨匠、ミケランジェロラファエロマニエラ(手法)(manu=手、 マニュアル運転とか言いますよね…)を受け継ごうとした画家たちで、安定した美が特徴のルネサンス様式に比べ、マニアックで、誇張された、少し妖しげな雰囲気が特徴なようです。

ちょうどヴェネチアの街並みが完成したのがこの頃らしいです。確かにヴェネチアはマニエリスムらしい怪しげだけどキレイな雰囲気がありますね。

アルチンボルドを再現してみた!

古典絵画が好きな私、黒沼も一時期、アルチンボルド風の犬を実際に作って描いたりしていました!
(実際作ってみると、生花では組み合わせた時に散ってしまったりして難しかったので、造花も使ってモチーフを作りました)

キメラ風のモチーフで背景が箔だったからか、同世代の知人に「遊〇王カードのスーパーレアカードっぽいね」という感想を頂きました(笑)

上野でアルチンボルドが見られる!

上野の国立西洋美術館で9月24日まで、アルチンボルド展が開催されています!
日本でアルチンボルドの作品を見られる貴重なチャンス! 皆さんも見に行ってみては?

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