こんにちは!
材料についての記事を担当している岡部です。
僕たちは普段アクリル絵の具を使って描いています。
アクリル絵の具というのは絵の具をパレットの上に出して、それを水などで溶かして壁画の壁などに塗っていくわけですね。
しかしここで問題になってくるのが乾燥の問題です。
油絵の具などは乾燥が非常に遅いため、パレットに出しっぱなしにしておいても、すぐにカチコチになったりはしません。
これは油絵の具が空気中の酸素と結合して硬化するからです。
対してアクリル絵の具は絵の具に含まれている水分が空気中に抜けていく事で乾燥、硬化します。
そのためかなりのスピードで乾燥してしまうのです。
アクリル絵の具は壁画にも使えるほどの耐水性があるので、一度乾燥してしまうともう一度使うことはできません。
では僕たちがどうやって、そのような問題に対して工夫をしているのかということを今回の記事では書いていこうと思います。
基本として水を使う!
最初に紹介する一番簡単なパレットの上の絵の具を保存する方法は
霧吹き
ラップ
水
を使った方法です。
使い途中のアクリル絵の具が乗ったパレットに霧吹きをかけて、その上からラップを巻き付けるというやり方です。
この方法なら数日間くらいは乾燥せずに、また使い始められる状態を保てます。
あまり気温の高い季節だともうすこし早く乾燥してしまうかもしれませんが・・。
そんな場合は以下の方法で対処しています。
もっと乾燥を遅らせるリターダーを使う方法
もっと乾燥を遅らせたい場合はリターダーというものを使います。
リターダーというのがどんなものか知っていますか?
リターダーというのは遅乾剤と呼ばれる、絵の具に混ぜることで乾燥を意図的に遅らせることが出来る材料のことです。
普通はこれは絵の具に混ぜるものなのですが、僕はこれを霧吹きの中の水に混ぜておきます。
リターダーは絵の具に混ぜると乾燥を遅らせてくれるのですが練りが柔らかくなってしまうので、自分は絵の具には入れません。
霧吹きでリターダー入りの水をパレットにかけてラップを巻くという方法で保管しているというわけです。
まとめ
今回の記事では僕が壁画の制作をするときに、いかにアクリル絵の具がパレットの上で乾燥しないようにしているのか、という工夫について書いてみました。いかがだったでしょうか。
アクリル絵の具は乾燥が速く、重ね書きが簡単にできるというメリットがある一方で、絵の具が乾燥していないか気を使わないといけないという面も持ち合わせています。
また僕たちが制作の上で工夫していることなどは記事にしていきたいと思うので、その際は是非読んでみて下さいね!
ではでは今回はこの辺で!
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