暑い日が続きますね~最近、制作場所を風通しの悪い自宅の部屋から冷房の効いた大学のアトリエに移した都市伝説が好きな黒沼です。
梅雨入りが発表されましたが、暑い日が続くので、梅雨入りが延期になったそうですよ。これは約10年ぶりの事態だそうです。この流れで行くと今年は猛暑になるみたいですよ。
今回は、そんな梅雨の季節のシンボル、紫陽花の絵について記事を書いてみようと思います!
伊藤若冲 「紫陽花双鶏図」
普段、花の絵を描いて、青が好きな私にとって、紫陽花はとても貴重なモチーフなわけですが、(青い花があまり多くないので)
意外にも歴史上、紫陽花を描いた絵画は少ないようで、見つけるのに苦労しました…
そんな貴重な紫陽花の絵を今回いくつか見つけてきました!
一つ目は伊藤若冲の「紫陽花双鶏図」。伊藤若冲は昨年の東京都美術館での展示が大変賑わっていましたが、紫陽花も描いていたんですね!
若冲は赤いトサカが印象的な鶏の絵を良く描きますが、これは彼が裕福な家庭の生まれで、材料費に困らなかったから可能だったようですよ!(当時、赤い顔料は大変貴重だったようですよ)
フェルメールの記事でも触れましたが、鮮やかな顔料は産業革命以前の染料(インク)由来の絵具が少なかった時代には貴重だったようです。
フェルメールブルーについてはこちら→http://tamakobo.com/sukinagaka5i/
葛飾北斎 「あじさいに燕」
二つ目は葛飾北斎の「あじさいに燕」。なるほど、あまり見ない組み合わせな気もしますが、燕を見る季節と紫陽花の季節はちょうど今頃ですね。
葛飾北斎はフランスで最も人気のある日本人画家で、(二位は長谷川潔でした。←日本ではさほど有名ではないですが)この間テレビで見た、フランス人にとっての「有名な日本人ランキング」にもランクインしていました。
欧米での評価も高いためか、ディズニーランドで唯一の日本料理屋も「hokusai」と名付けられていましたね……
歌川国貞 「当盛十花撰 紫陽花」
三つ目は歌川国貞の「当盛十花撰 紫陽花」彼は江戸末期の作家です。
日本の絵画は、「東海道五十三次」などもそうですが、シリーズものが多く見られますね。
近代以前、西洋では「聖書」や「ギリシャ神話」等が多くの鑑賞者が共有し得る「物語」であり、画題によく用いられたわけですが、日本では「名所」や季節ごとの「花鳥風月」が多くの鑑賞者が共有しうる画題として選ばれたという訳ですね。
まとめ
紫陽花は日本原産の花で、土のphによって、色が変わるらしいです。日本の土は青が綺麗に出る性質らしいですよ。
最後に拙作を披露させていただきます。
紫陽花に、青いカエルが乗っています。
青いカエルは極稀にみられる、変異したアマガエルで昔から日本や中国で出会えたらラッキーな幸運の象徴として考えられていたようです。
どういう訳か最近北日本で見られるようになったそうですが…
信じるか信じないかはあなた(ry)
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