国立新美術館で今見れる! 彫刻家ジャコメッティについて

暑い日が続きますね~ 歴史系記事担当の黒沼です。

今日は現在、国立新美術館でも見られるジャコメッティの作品について書いてみようと思います!

ジャコメッティ展についてはコチラ→
http://www.nact.jp/exhibition_special/2017/giacometti2017/

ジャコメッティってどんな彫刻家?

彫刻家アルベルト・ジャコメッティは20世紀のスイス出身の彫刻家で、シュルレアリスム(ダリマグリットが有名ですね)や実存主義の作家に分類されています。

↓スイス出身なので、スイスの紙幣(100スイスフラン)にはジャコメッティの肖像が使われているようです。

実存主義とは60年代ごろまでに流行した、「人間は自分の運命を主体的に切り開いていける!」という思想潮流です。

ちょうどジブリ映画の『コクリコ坂から』みたいなイメージですね(この映画の舞台は1963年の横浜だそうです)

ジャコメッティの作品も、ひょろっとしたフォルムの中に、そんなほとばしる熱いパトスが表現されているのかもしれませんね

昔の彫刻は上から目線!?

上の画像はニューヨーク近代美術館でみたジャコメッティの作品です。

この作品のように、近代以降の作品は展示場所と一体になるようなものが多いようですね。

そのため台座もシンプルなものが多く(ない場合もあります)鑑賞者と同じ場所に存在しているような作品が多いようです。

下の画像はニューヨーク旅行中、街中で見かけたジョージ・シーガルの彫刻作品です。
(ジョージ・シーガルは60年代にニューヨークで活躍した彫刻家で、人間を実際にかたどりして制作したことで有名です。)

この作品も鑑賞者と同じ場所に存在しているような作品ですね。

このような近代以降の彫刻に対し、近代以前の彫刻はモニュメントでした。
つまり、立派な台座に置かれ、広場でしたから見上げられるような彫刻のイメージですね

下の画像はダヴィデ像の制作当時の展示状況を映した写真ですが(現在本物は、美術館の中に大事に保管されています。作者のミケランジェロは下の画像のような展示を希望していたようですが……)

また、近代以降の彫像でも、国の威信をかけたようなものは、ダヴィデ像のように立派な台座のうえに置かれ街を見下ろすような上から目線(?)の物も作られていますね。

自由の女神は1886年完成の作品ですが、モニュメント型の彫刻なわけですね。

まとめ

現在、ジャコメッティ展国立新美術館にて9月4日(月)まで開催しております
日本でジャコメッティの作品を見られる貴重なチャンス! 皆さんも見に行ってみては?
詳しくはコチラhttp://www.nact.jp/exhibition_special/2017/giacometti2017/

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