絵のある暮らしはいかが?照明から考えるアートとインテリア

最近インテリアに興味を持ち始めた歴史系記事担当の黒沼です。今回は歴史系のお話はひと休みして、おしゃれな絵の飾り方を「照明」を切り口に解説してみたいと思います。

照明の種類と効果イロイロ

部屋のインテリアを考える時、照明の選択肢として蛍光灯白熱灯、そして最近ではLEDが考えられますね。(青色LEDを日本人が発明したおかげで3色のLED実用化となったそうですよ。)

蛍光灯は長寿命で消費電力が安く、部屋をとても明るく照らすため(発光効率が良い)オフィスアトリエなど、集中力や細かい作業の求められる空間に最適です。

LEDは蛍光灯よりさらに長寿命で消費電力が安く、同様に部屋をとても明るく照らします。ただし電球の価格が割高です。

蛍光灯とLEDには白い光の昼光色と、黄色い光の電球色があります。
昼光色は発光効率が良く(電力消費の割に明るく照らせる)
電球色は演色性が高いのが特徴です。(自然な光を演出できる)

白熱灯は消費電力が高く寿命が短い代わりに、とても高い演色性を持っています。(電球色の蛍光灯、LED以上に自然で雰囲気のある光を発します!)

各電球の性質の詳細はコチラ→http://www.garageland.jp/garageland/lamp.html

おしゃれに絵をかざるには? 白熱灯の魅力

まだ電球のなかった時代、太陽が沈んだ後の屋内はロウソクの炎で照らされていました。
中世ヨーロッパの教会の祭壇画も例外ではなく、絵画がロウソクのススで汚れるのに困っていたようです。これを解決すべく、水性の絵具(テンペラ)で描かれた絵画に油性の保護用ニスを施したのが、西洋での油絵の始まりであったようですよ。(東洋では実は6世紀の玉虫厨子に油性絵具が使われていたようですよ)

そんなわけで、のようなオレンジ色の自然な光を放つ白熱灯はおしゃれに絵を飾って見せるのに向いていると言えそうです。

以前私が展示したカフェギャラリー(上の写真)でも白熱灯で店内は演出されていました!

また、百貨店の美術画廊でも照明の多くは白熱灯のようです。(下の写真)

他にも毎回私が絵画の撮影を頼んでいるカメラマンのスタジオでも、黄色やオレンジの照明を使って撮影しているようです!(↓)

まとめ

人間は狩猟時代の記憶から炎のようなオレンジ色の光を見ると安心してくつろげるようです。(炎があれば、猛獣に襲われないし、凍えないからでしょうね)

おしゃれなカフェギャラリーや百貨店の画廊、撮影スタジオでもきっとその効果を利用して落ち着ける空間演出をしているんでしょうね

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